『竹取物語』のかぐや姫の昇天を初めて読んだときのこと
学生の頃に受験勉強で古文を勉強していた際、 たまたま竹取物語の最後の文章を読む機会があって、 未だにその内容を覚えています。 実際に内容は大したことではないのですが、 何というかこれまで自分が思っていたイメージとはかなりギャップ があって、十数年記憶に刻まれています。
童話のかぐや姫では、 月に帰らなくてはいけなくなったかぐや姫がこれまでお世話になっ たおじいさん、おばあさんに別れを告げて、 お互いに涙を流しながら月へと昇っていく感動的なシーンだったよ うに記憶しています。
そして、これまでとは全く心が変わってしまったまま、 月へと昇っていくのです。
これを読んだときに、 月へと昇っていくかぐや姫と別れを惜しむおじいさん、 おばあさんの情景を思い浮かべて、 何というか悲しい気持ちになったのを覚えています。 けっこう元々のイメージとのギャップがありましたね。
後で調べてみたところ、かぐや姫は月の世界で罪を犯したので、 罰として地上に送られたみたいです。
なので、月に住む人から見ると、 地上の人間は穢れたところに住む人間であり、 住んでいる世界が違うのですから、 感謝や情けをかける必要もないんですね。