【書評】「食べない」健康法(石原結實)
3食しっかりと食べた方が健康に良いのか、 腹八分目にしておいてあまり食べない方が健康に良いのか、 色んな人が色んなことを言うので、 結局どちらが正解なのかは今でもよく分かっていないのではないで しょうか。
これは、医者の間でも意見が分かれているみたいですが、現状は「 3食毎日きっちりと食べましょう」 という医者の方が数としては多いのではないかと思います。( 健康診断の問診票でも、「朝食をしっかりと食べているか?」 という項目がありますし。)
しかし、 私自身の経験からすると必ずしもそうではないみたいです。
私は、 学生になって独り暮らしをし始めてから朝食を抜き始めたのですが 、特に身体を悪くすることなく、すこぶる健康な状態でした。
学生の頃はあまり気にしていませんでしたが、 社会人になって働き始めると、 さすがに自分の健康に気を配るようになりました。 ある日の健康診断の際に、お医者さんから「 3食しっかり食べないとダメですよ」と言われたのをきっかけに、 また3食を食べる生活に戻しました。
しかし、 この3食を毎日食べるという生活は私自身の身体にとってみると、 あまり良くはなかったようでした。
まず、頭が思うように働かないですし、 身体もなんとなく怠い生活が続きました。 それでも医者から薦められていたので、 ちゃんと食べないとと思いながら多少無理をして3食を毎日食べる ようにしていました。
そんな生活を続けているうちに、 本当はあまり食べない方が身体に良いのではないか? という疑念が藤丸の頭の中に浮かんできました。
そこで、ネットを使って自分で色々調べてみると、 少食を薦めている医者の方を発見し、それが石原結實さんでした。
この「食べない」健康法では、 少食によって健康を維持されている方の事例がふんだんに盛り込ま れています。石原さんによると、現代人は食べすぎていて、 本当は1日2食、さらに言えば1日1食でも十分だそうです。
石原さん自身も長年1日1食の生活を続けられていて、 忙しければ忙しいほど逆に「食べない」と言うのだから驚きです。
この本を読んだ後から、 私は1日3食の生活から1日2食の生活に戻しました。
ちゃんと食べないとエネルギーが足りないなど言われることもあり ますが、私自身の経験からすると、 食べない方が圧倒的に調子が良いですし、仕事も捗ります。
本の中には具体的な食事方法が載っていますが、 毎日守ることは難しいので7〜 8割くらいで自分の身体の調子を見ながら、 ゆったりと守っています。
ただ、 どこまで少食にするかは人によって身体に合う合わないもあるみた いなので、自分の身体に合っているかの指標として、 下記の条件を満たしているかを見ると良いそうです。
・大小便の排泄がよい・体が温まる・気分がよい
いずれにしても、 本当は食べたくないけどエネルギーが足りないから無理して食べて いる、 などの方がいれば一度は少食法を試してみると良いかと思います。